大正年間の一伯爵家を舞台に、虚飾の夫婦生活に見切りをつけ、人間らしさを求めようとしたヒロイン(山本富士子)の姿を、おつきの使用人(榊原郁恵)の目を通して描く。1917年(大正6年)、綾(榊原)は芳村伯爵(中村伸郎)の二女多満子(山本)づきの使用人として芳村家へあがった。伯爵夫人のサダ(荒木道子)は長女志津子(小山明子)とともに伯爵に気に入られている多満子に何かとつらくあたった。【以上、毎日新聞1986/01/01付より引用】「「伯爵夫人の肖像」は前年に舞台でやったときの題名。明治時代の華族夫人のスキャンダルの実話のドラマ化でしたが主要登場人物すべてが仮名になってました。【この項、文:のよりん(野口義晃)】」