人間の哀しさ、そしてたくましさを、妻の死、親友の死をきっかけに魅かれ始める男女の姿を通して描く、山田太一の書き下ろしオリジナルドラマ。若林陽三は平凡なサラリーマン。結婚6年目にして最愛の妻・昌江を亡くし、落胆した日々を送っていた。そんなある日、昌江の親友・麻子が焼香にやってきた。2人で昌江のことを話しているうちに、陽三の心は久しぶりに和む。その後も、麻子は陽三のもとをたびたび訪ね、次第に2人は惹かれあうようになる。これを知った昌江の兄・浩作は、四十九日も済んでいないのに不謹慎だと激怒。しかし、2人の仲はますます深まっていくのだった