幼児を誘拐して大金をせしめようとする男(原田芳雄)。その愛人(多岐川裕美)が第三者を犯人に仕立てようと孤独な若者(平田満)に接近。若者は難無くだまされるが女は逆に彼の純真さにひかれていく。「孤独な青年が雑誌の男女交際欄から、美女のわなにはまった。美女をあやつる情夫は、子供を誘拐。青年を誘拐犯の身がわり役にした。が、あくまで純情な青年に、美女も心ひかれる。安積森男(平田満)は、新宿のレコード店で働きながら大学の夜間部を卒業したが、希望の会社へは就職できなかった。うらぶれた心情を、同郷の後輩である女友達・和枝(木ノ葉のこ)には打ち明ける気になれない。気まぐれに週刊誌の男女交際欄に目をとめ、寂しい女と自称する玲菜(多岐川裕美)と知り合った。これが大変な美人で、仕事は雑誌のモデルをしているらしい。何回か会ううちに、玲菜は孤児育ちで、同じく孤児の4歳になる、み...