大阪・十三の信用金庫が三人組に襲われ三千万円を奪われた。三人組のうち立花弘志と中沢ヨーコが逮捕され、坂口ケンは逃走に成功。警察の必死の追求にも弘志とヨーコはケンの名を明かさなかった。暴力団三栄会十三支部では、逃走中の一人がケンであることをつきとめ、三千万円を強奪するためケンを追い始めた。警察と三栄会の追手から逃れるケンは、ヨーコの友達のチコに金をあずけて逃げ廻っていた。だが、チコは自分も三栄会に狙われだしたために、ヨーコを留置所に尋ねて、連絡した。ところが、この事を女囚の上条由紀に知られたために、ヨーコは弘志とともに由紀を加えて脱走した。弘志、ヨーコ、由紀、ケン、チコの五人は、弘志が以前から手なずけていた信用金庫に勤めている和代の家に隠れた。そして、五人は日本脱出を計画して下関へと向った。だが、弘志に同行を拒否された和代は、五人の行方を三栄会の久保た...