日本民間放送連盟賞受賞作品。「倉本聰が脚本を手がけ、八千草薫と緒形拳が初共演を果たしたドラマ。緒形演じる夫・三郎の浮気と、八千草演じる妻・いとの懐妊という2つの事件を通して、夫婦の思い出の地・長崎県平戸市を舞台に妻の心情をきめ細かく描く。妻は浮気した夫を許せるのかというテーマとともに、人を許すとはどういうことなのかを問いかける味わい深い作品。いと(八千草薫)と夫・三郎(緒形拳)は結婚して10年目になる夫婦だが、2人の間に子どもはいなかった。ある日、いとは自分が妊娠していることを知る。しかし彼女は同じ日に、信頼していた夫と若い女(高林由紀子)が浮気している写真を見つけてしまい、衝撃を受ける。そしてひとりで、かつて夫婦で新婚旅行を楽しんだ長崎県の平戸を訪れた。10年前と同じ宿に泊まり、いとは夫の浮気について、この10年について思いをはせる。