獅子のごとく
御典医の家に生まれた森鴎外(江守徹)は、母峰子(小山明子)、祖母清子(原泉)のきびしい教育を受けた。12歳で東京大学医学部に入学するほどの秀才だった鴎外は、卒業とともに、陸軍省に入った。   23歳の春、鴎外はドイツに留学が決まった。国家と家の期待を荷って、勇敢ドイツに赴いた。ドイツでの四年間は、光にみちていた。ドイツ女性エリスと激しい恋をし、ナウマンと東西文明論を戦わした。ベルリンでは、政府の命によりドイツ留学中の少将・乃木希典(米倉斉加年)と出会う。鴎外は乃木に、不思議に心惹かれるものを感じ、ふたりの交際は、乃木の死までつづいた。   明治21年、鴎外が帰国後、ドイツからエリスが追ってきた。周りの強い反対もあり、鴎外は結婚をあきらめざるを得なかった。二年後、鴎外は小説「舞姫」に、その激情を吐露した。その頃、鴎外は母峰子の強い勧めで、結婚をしたが長くは続か...
--== 选择主题 ==--